(A)挨拶・返事について
道場には、武道の世界独特の規律やマナーもあります。
下記内容を確認し、心がけるようにして下さい。
(1)道場内での挨拶や返事は、全て「押忍(オス)」という言葉を使います。
※押忍という言葉には、「感謝」「尊敬」「忍耐」の意味が含まれています。
※何かを言われたら、必ずキチンと返事をしましょう。
(2)先生をはじめ道場生同士とも挨拶をします。
※挨拶は、先生や先輩方に対して必ず自分から先に行います(後輩には、
挨拶を受けたら返す形をとります。)
(3)道場では「顔合わせの挨拶」「しきたりの挨拶」に二つの挨拶を行います。
@「顔合わせの挨拶(こんにちは等の一般的な意味での挨拶)」
まず道場に来たら、更衣室に行き着替えますが、その間に顔を合わせた人と挨拶をします。
※更衣室へ向かい着替えるまでの間、誰とも会わなければ、特にこの挨拶は必要ありません。
※江南、深谷、本庄道場のように、道場内を通って更衣室に向かうケースでは、
先に道場に来ている人全員と顔を合わせることになり、本来その全員と
「顔合わせの挨拶」が必要になりますが、都合上 江南、深谷、本庄道場では、
道場入口での一礼の挨拶をもって、全員と挨拶したものとします。
A「しきたりの挨拶」(道場の規則としての挨拶)
更衣室で道着に着替えて道場内に入ったら(B項参照)、道場内にいる人全員と挨拶をします。
※挨拶をする相手は、上の帯から下の帯へという順番です。
黒帯→茶帯→緑帯→黄緑帯→藤色帯→黄色帯→青帯→水色帯→小豆帯→橙帯→白帯
(順番は、その都度先輩方が指示してくれますので、すぐ覚えられなくても大丈夫です。)
※だらだらと歩いて先輩方へ挨拶に向かうのは失礼にあたるので、軽く走って向かいましょう。
※すでに更衣室などで「顔合わせの挨拶」をしている人とも、道場内では「しきたりの挨拶」を
行います。
※自分が道場内に入った後に先生や先輩達が入場してきた場合も、(2)の手順で挨拶をします。
(後輩の場合には(2)同様、受けたら返す形で)
(B)道場への出入りについて
道場への出入りの際は、道場正面と神前に礼をします。
@正面への礼は十字を切りながら「押忍」と言います。
A神前への礼は十字を切りながら黙礼をします。
※一度道場内に入った後に、何かの用で出入りを繰り返す際は、軽く神前に一礼するだけで
構いませんが、その日の最初と最後は正面と神前に礼をします。
(C)稽古に遅れて参加する場合の手順について
@正面と神前に礼をして入場(B項参照)したら、道場の一番後部で後ろ向きに正座し、
黙想します。
A指導者から「入っていいですよ」と言われたら、正座のまま正面に向き直り、十字を切って
座礼をしながら「押忍、稽古お願いします」と行って稽古に合流します。
(D)先生や先輩達と接する際の注意点について
@話す際は、例え先生や先輩が年下の場合(小学生は除く)でも、必ず敬語を使います。
A自分の事を称する際は、「自分」といいます(「俺」不可)
Bどんなに親しくなっても、一線を超えた慣れなれしい口調や態度にならないように注意します。
※たとえ悪気がなくても、武道の世界では最も咎められる、秩序を乱す無礼行為にあたるので
十分注意して下さい。
C物を受け渡す際には、例えペン一本でも必ず両手で行います(同輩・後輩に対しては、片手でも
構いません。)
※不明な点等が有る場合には、遠慮なく先輩方に質問してみましょう。ただし、「質問があるのですが
宜しいでしょうか?」の一言と、返答後には「押忍、ありがとうございました」のお礼を忘れない
ようにして下さい。
周りを見て、少しずつ真似をしながら覚えていきましょう!
※上記、しきたりの文章は埼玉県北支部道場生に配布されているものを
埼玉県北支部支部長石島正英錬士師範の許可を頂き使わせて頂いてます。